よく六段以上の全国審査前に、高段者の先生から
「初太刀を打つまでに〇〇秒以上間合いの攻防をしてから打て!!」
なんて言われることありませんか??
これって本当に意味があるんでしょうか??
合格者の立ち合いから検証してみた
実際の立ち合いの動画から、初太刀を打つまでの時間を計ってみました。
今回の検証では六段・七段それぞれ第一会場(一番若いグループ)で検証しているので、全体的に見て初太刀の時間は早い傾向になるのかもしれません。
それでも七段審査に合格された先生の立ち合いは、10秒以上は間合いの攻防をしっかりしているのがわかると思います。
逆に、六段審査では3秒くらいで初太刀を打っていたりと、そんなに長い時間、間合いの攻防をしている感じではないですね。
六段審査であまり、初太刀までの時間を気にし過ぎてると不完全燃焼で終わってしまうかもしれません。
八段の先生に聞いてみた
審査員も務める八段の先生に話を聞いてみると
「厳密に何秒以上というのは審査の評価の中でも気にしていない。」
「初太刀は確かに大切です。ただ、初太刀までの秒数にこだわり過ぎず、相手との間合いの攻防の中でしっかりと攻めて、相手を引き出して捨てきった打ちを出す事がより大切。その結果が六段より七段の方が攻め切るまでに時間がかかっているだけ。なので、初太刀までの時間ばかりを気にしてただ間合いの攻防をしてる風をしても意味がない。」
確かに、ド正論ですww
打ちたい気持ちが強すぎてまったく攻めずに打ってしまうと、初太刀までの時間がすごく早くなってしまって審査員に軽く見られてしまったり、相手に返し技を打たれてしまうのでマイナスの評価になってしまいます。
初太刀は何を打つべき?
初太刀の時間もですが、何を打つかも色々言われると思います。
「初太刀から返し胴はダメだ。」
「初太刀は出鼻面を狙わないとダメだ。」
とか聞いたこともある人も多いと思いますが、実際は、、、、
合格者の先生の初太刀を見ても、特にこれじゃないとダメなんてことはなさそうですね。
確かに、相手を引き出して打とうとする瞬間に面に乗れれば見栄えもいいしプラスにはなると思いますが、初太刀で返し胴に行ったから落ちるなんてことはまずなさそうです。
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